この記事では、パステルアートのワークショップ中の雰囲気作りアイテムと、会話を始めるときの心掛けを紹介します。緊張でシーン…としてしまうことが不安な方におススメです。
理想はカフェのような雰囲気だけど…
居心地のいいワークショップや教室ってどんな風でしょう。
それぞれの参加者様が自然に過ごしていても丁度いい会話量、時々会話が弾んで、でも作業に集中して黙っていて、シーンとしていても落ち着く…そんな雰囲気を作れたら講師としては最高ではないでしょうか。

いつか、そんな講師になれたらいいな…。
ですが、そんな風になるには、カフェのマスターのような対人スキルの才能か、圧倒的な経験が必要になります。また、全くの初顔合わせ同士でも難しいでしょう。
これまで「講師として一対多で進行をする」という経験がない人間がこれを目指すのはあまりに高いハードルです。

「人前で話す」+「調整・進行する」を同時にするのだから、実はかなり高度なファシリテーターのスキルを求められているのよ…。講師の資格を取っただけでは、なかなか身につかないものかもね。
気まずい思いをさせないためには
それよりも、まずは「気まずくない、シーンとしない」ということを意識してみましょう。
講師一人が居心地が悪い分には、ある意味問題はありません。避けるべきは、参加者様に気まずい思いをさせてしまうような状況です。
最も気を使わせてしまうのは、沈黙ですね。しかも、講師がテンパっているがゆえの沈黙…。逆の立場で想像してみても、居たたまれないでしょう。

(あわわ…しゃべりかけるタイミングがつかめない…場の雰囲気も固いままだし緊張してきた…笑顔もひきつる…)

みたいな感じですか?(キリッ)

そ、そう。そんなカンジ…。
とにかくBGM!
これを強制的に回避する手段は、とにかく低音量でBGMを流しておくことです。
低音量で十分ですから、高音質であることはあまり気にしなくても大丈夫。ポータブルの音楽プレイヤーを探してみてください。安価なものが色々ありますよ。
もちろん高音質であればあるほど素敵ですが、自宅でもない場所に持ち運ぶ以上、あまり追及しなくてもよい要素かなと思います。

余談ですが…逆に自宅でお教室をしているなら、ちょっとお値段が高いけどスマートスピーカーがオススメ。うちにはAlexaがいるけど、カフェミュージックやボサノバをかけられて便利よ。自然音もなかなかGood!
薄~く音楽が流れていれば、講師としても「どうしよう…静かになっちゃった、何かしゃべった方が?」という緊張は抱かなくてもよくなります。
沈黙があったとしても気持ちを落ち着けてゆったりとした態度でいましょう。そして、必要な時には恐れず会話の口火を切りましょう。講師が堂々とすることで、参加者様も安心してその場に身を委ねることができます。

そんな単純なこと…って思ってましたが、音楽、あると安心できますね。

そうそう。何はともあれ、ぱす子さんがゆったりした気持ちになること。講師が余裕ある態度だと、場が「懐が広くゆったりした」感じになります。これ、とっても大事!
もちろん、単純に参加者様にとってもBGMは安心感や癒しの雰囲気としてあると嬉しいアイテムだけど、講師にとってはそれ以上ってこと。
アイスブレイクを意識して
また、初顔合わせや久しぶりの方との会話の始めには、いわゆる「アイスブレイク」も意識してみてください。

検索すると、トークだけじゃなくてレクリエーションっぽいものが沢山出てきますが…。

ワークショップでは、この後に手を使うことが待っているから、我々はトークだけで十分かな。「自分こそが場の空気をほぐす」という目的意識を持って進行できてればOK!講師のする進行上のお話は、ただの「おしゃべり」じゃなくて「皆を打ち解けさせる道具」なんです。
大切なのは公平性
方法は全く人それぞれでよいと思いますが、大切なのは、全員に等しく同じトピックについて発言する機会を提供すること。
誰かには聞いたのに、誰かには聞かないということはないようにしましょう。
「わっ、次は私だ。何を話そうかしら?」とソワソワしながらもトークの話題を考えた参加者様が、肩透かしを喰らうと、その方だけ興ざめな気分になってしまわれます。
会話のきっかけネタ
自己紹介として、順番にお話しして頂く時に、ただ「〇〇です」だけではアイスブレイクにはなりませんね。是非、皆様に共通でコメントしてもらえるようなお話を振りましょう。
・「皆さん今日はどちらからいらっしゃいましたか?私は…」
・「ここにはよくいらっしゃるんですか?」
・「パステルアートをやったことがある方はいらっしゃいますか?」
・「何で今日のワークショップのことをお知りになったんですか?」
・「昨日の雪すごかったですね。皆さんのところはいかがでしたか?」
全員が参加しやすいトピックから、少しずつ場の雰囲気を温めていきましょう。
勇気を出してリアクションを
もう一つ大切なのは、講師が途中で心折れない!ことです。
当たり前ですが、参加者様にもいろんな方がいらっしゃいます。緊張している方、シャイな方…。例えやりとりが少なかったりぎこちなかったりしても、それぞれの参加者様に一定以上のリアクションは必ず返しましょう。
言葉少ない方がいらっしゃったら、発言内容を不自然ではない程度に「オウム返し」するだけでも「受け入れられた」印象を与えられます。人によってリアクションの程度にあまり差が出ないように調整しましょう。
相手の言葉に反応を返すことは「あなたに会えて嬉しいですよ」というメッセージになります。

確かに…。だって「人との出会い」がワークショップの醍醐味だもの。それを喜ぶ姿勢だけは、緊張してても参加者様にちゃんと伝えないとね。

その心意気です!
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