こんにちは、原からかです!
パステルアートのワークショップ中にフリーハンドでお顔を描いて頂く時、ありますよね。
そんな時にインストラクターから伝えて欲しいコツをまとめました。
「え~自分で描くの?」と言われる確率の高いお顔。
ホントめっちゃ言われる(^▽^;)
この記事で挙げているコツを伝えて、楽しく描いて頂きましょう!
分かりやすく解説するために、全て同じクマの形の土台に表情を乗せて説明していきます。
形は同じでも絵の見え方が変わるから、そこも注目して読んで下さいね!
ここにあるコツを全て網羅すれば、もう「描けない」とは言われないZE★
それぐらいの勢いで徹底解説していきます!
【注意】これだけは回避させて!目線がちぐはぐ
NG例…なぜか不安になる、不自然な表情
こ…こわい!なぜか不安になる表情です…。
理由はハッキリ、ひとつだけ。「目線がちぐはぐ」なことです!
「絵心がない」とおっしゃる方は、単にコツを掴んでいないだけなのですが…。
そんな方が犯す最大のガッカリポイントは、目線を統一していないことです。
そういう方には「なんか怖くなっちゃった」「変になっちゃった」とガッカリさせないように、次のコツをレクチャーしてあげてください。
目線は左右で統一すると怖くない
さっきの目を片方ずつコピーして並べてみました。
いかがでしょう?
左右を同じ目線にしただけで、安心して見られる表情になりました。
ちゃんと「脱★不安」できてます!
とはいえ「目線って言われても…」とおっしゃる方も多いと思いますので、伝えるときには簡単に
右と左、おんなじ形に描いてくださいね~。
と言えば分かりやすいですよ。
また例のように目の位置がはっきり分かってしまう眉や目の輪郭をなくして、黒ゴマのような丸い粒の目で描くと、そもそもこの失敗が起きません。
左右の高ささえ揃えてもらえれば、いい感じ!
「黒ゴマのような粒を、右と左の高さを揃えて描いてみてくださいね~」ですね!
裏技!左右の目が違っても大丈夫な「ウインク」
それでも「先生~、もう片方を同じ形に描けそうにありません~」と言われたら…?
もう片方はウインクさせちゃえば問題解決!
伝え方も、絵が苦手な方にはひと工夫して。
- ひらがなの「く」みたいに
- カタカナの「フ」を傾けて
- 記号の大なり「>」
- 小なり「<」 などなど…
普段慣れ親しんでいる文字で例えてから練習して頂くと、抵抗なくウインク目を描いて頂けます。
イラスト的な絵ならそもそも記号みたいなものだからそれで充分よ!
「へのへのもへじ」はどなたも気負いなく描けますもんね~。
絵が苦手と思い込んでいる人は、顔を描くっていうハードルを前に委縮して固まってしまいがち。
そんな時はインストラクターが分かりやすい例えで肩の力を抜いてリラックスさせてあげて!
パーツの配置で顔の向きの印象が決まる
「この二人がちょっと向き合っているようにしたいの」
「少し上を向いたように描きたい」
そんな風に参加者様のご要望を聞くこともあります。
すでに描きたいイメージがあるなんて素敵…(#^.^#)
ぜひこの記事のコツを伝えて、参加者様に表現の楽しさを感じて頂きましょう。
全力でお手伝いします!
この例のクマ、いかがでしょうか?
右方向を見ているように見えませんか?
今度は左を向いているように感じられませんか?
顔の輪郭はまったく変わっていません。
ポイントは、パーツの置き方です!
福笑いのパーツを想像すると分かりやすいですね。
輪郭はまったく同じなのに、パーツの配置を全体的に右に寄せるだけで「右を向いている」、左に寄せるだけで「左を向いている」と感じられます。
同様に、上向き、下向きもパーツの配置のみで調整できます。
何かを見上げているような、思案しているような、上向きに見えますね。
こちらは、何かを見おろしているような下向きに感じられます。
同じ型紙から描かれた同じ輪郭のモチーフでも、パーツの配置でこれだけ印象が変わります。
参加者様が描きたい表情やしぐさなどを聞き取って
「目や口の配置をちょっとだけこっち寄りにしてあげましょう」
などとご案内してあげれば、その方の抱いたイメージを表現するお手伝いができます!
それこそがインストラクターの役割ね!
型紙は同じなのにその方ごとに違う仕上がりになるのって、ワクワクして大好きです!
パーツの間隔で年齢感が決まる
パーツの配置で変わるのは顔の向きだけではありません。
福笑いのように顔のパーツを中央に集中させた場合を見てみましょう。
なんだか幼く可愛らしい印象になりました。
このように、パーツを中央に集約すると周りの余白に「ふくふくしたほっぺた」があるように見えます。
だから赤ちゃんのような幼い表情になるってわけです!
カワイイ感じにしたいという参加者様には、そのように案内してみてください。
カワイイ系は好きな人多いですもんね。
同じように幼いカワイイ系を描きたいとき…実は目の間隔だけは離しても意外と大丈夫なんです。
どうでしょう?
赤ちゃんっぽさは意外と失われていませんよね。
面長に見えないために鼻と口が中央に寄っているのがポイント!
逆に顔のパーツ同士を離すとどんどん大人びた印象になっていきます。
上の例だと面長になって「おかあさんクマ」といった風情が出ますね。
「にっこり目」「うっとり目」や「目だけ」も素敵
色んなイメージを表現するために、ちょっと違った引き出しも用意しておきましょう。
フリーハンドに強い苦手意識がある方は「開いた状態の目」よりも「閉じた目」の方が描きやすいことも。
「うっとりと閉じた目」「にっこりと笑った目」の描き方はこんな風に説明してあげて!
記号の( )カッコみたいな形を二個並べてみてください。
それなら伝わりやすそう!
↑うっとり~ & にっこり~↓
いかがでしょうか。
これだけでも優しげでいい感じの雰囲気になってるでしょ?
また顔のパーツというと「眉」「目」「鼻」「口」などと考えてしまいますが、目だけで表現するのもひとつの方法です。
「あえて」目だけって感じでね!
うっとりしているようでもあり、何かに思いを巡らせているようでもあり…。
あえて口の形を描かないことで想像の余地があるのもいい感じ。
また「まつげ」をちょんちょんと付けてあげたら、とても女性的な雰囲気になります。
苦手だからそうしたとは見えないです!
↓例えばこんな表情ね。
ちなみにこの「アマビエちゃん」の型紙はフリー配布中♪
本番前に練習をさせてあげましょう
顔の表情を描く時にはいきなり本番!とするのではなく、心配そうな方には練習をさせてあげてください。
これから描くのと同じような色のパステルをコピー用紙などにさっと塗って、同じような条件にしてから描かせてあげるとベター。
委縮する方は最初の一筆がなかなか出ないものです。
そこを「えいっ」と思い切って描いて頂くのはハードルが高いですから、横から練習用の紙に講師が「こんな風ですよ」と描いて見せて、マネさせてあげてもいいですね。
苦手な行動は「高い塀」と同じ。
講師も一緒になって少し崩してあげて。
ありがちなミス 顔を描く時は汚れに気を付けて
表情の描き方に気を取られ過ぎて、起こりがちな悲劇…。
濃い色で目などを描いた後に、手でこすって周りが汚れてしまう事態。
あるあるね…。
あるあるです…。
参加者様もガッカリされるけど…。
私も心の中で泣いてます…。
老眼でお手元が見えづらいシニアの方、先の想像がしづらい小さなお子様に起こりがちな失敗です。
予防のためには、
- 色がこすれやすいことをあらかじめ伝えて注意喚起
- 紙をこすらないよう、見守ってあげる
- 紙に手をつかないと描けない場合には、キャンバスにコピー用紙などを敷いてあげる
など、インストラクター側でシッカリ工夫してあげてください。
おそらく顔を描く工程は最後の最後の方のハズ。
華麗にフィニッシュを決められるよう注意深く目を配ってください。
表情作りにちょい足しするなら「ほっぺた」がオススメ
ここまで顔のパーツの中でも特に重要な「目」を中心にお話しましたが、他にも表情を左右するものはたくさんあります。
参加者様の好みは様々なのでインストラクターの方から「例えばこんな描き方はどうですか?」と提案できる引き出しを沢山持っているといいですね!
原からか個人としては「ほっぺた」をちょっとピンクにしてあげるのがオススメかな(*’▽’)
表情がイキイキして可愛く見える気がするので大好き~!
とは言え好き嫌いが分かれる表現だから、臨機応変に。
身の回りにある絵の顔がどんな風にえがかれているか、アンテナを立てて観察するクセを付けておくと引き出しが増えていきますよ。
↓決定版!この顔さえ描ければOKの例。
参加者様の創造性を開放してあげるのがインストラクターの役目!
苦手なフリーハンドも上手に導いてあげてくださいね。
全ては参加者様の喜びのため!(ガチ)
最後までお読みいただきありがとうございました。
途中に出て来る「ひふみん」と「ぱす子さん」って誰よ?と思ったアナタはこちらも↓