原からかこんにちは!原からかです
以前、原からか図案作品について、画像加工や生成AI利用のガイドラインを公開しました。
どのような考え方で方針を決めたのかについては、こちらの記事にまとめています。

今回は、講師の方が、ご自身の考案作品について、
- 画像加工をどこまで許可するか
- 生成AIの利用をどのように扱うか
- 個人で楽しむ場合と、SNS投稿・募集・宣伝をどう分けるか
- 生徒さんや認定講師が制作した作品をどう扱うか
といった方針を整理するためのテンプレートを公開します。
これは「この方針にしてください」という見本ではありません。原からかが実際に考え、運用している内容を土台に、活動内容や守りたいものが異なる方にも使える形へ組み直したものです。
必要な項目だけを使い、削ったり、加えたり、言葉を書き換えたりして、ご自身の活動に合うガイドラインを作るためのたたき台としてお使いください。
作品画像のルールを一から考えるのは、案外むずかしい
自分が作り出した図案について、どこまで加工してよくて、どこからは控えてほしいのか。
頭の中では何となく決まっていても、文章にしようとすると、次々に判断が必要になります。
たとえば、
・どこまでの画像加工を認めるか
・生成AIの利用をどこまで認めるか
・個人利用と、SNS投稿・募集で基準を分けるか
・誰の作品まで対象とし、いつから適用するか
といった点です。
一つの項目を決めると、別の項目との整合性も考えなければなりません。
特に、作品が原案者から講師へ、講師から受講者へと広がっていく活動では、単に「自分が撮影した作品写真をどう加工するか」だけでは済みません。
同じ画像が、作品紹介、講座の見本、生徒募集、イベント告知、講師活動の実績として使われることもあります。そのため、個人で楽しむ場合と、活動や宣伝の中で使う場合を分けて考える必要があります。
とはいえ、守りたいものや許容できる範囲は、作家や講師によって異なります。生成AIを全面的に使用しない方針も、一部の利用を認める方針も、どちらか一方が絶対の正解というものではありません。
重要なのは、ご自身の活動において、どのように扱ってほしいのかを、関係する方が判断できる形で示しておくことです。
原からかつまりガイドラインの提示ね!
このテンプレートで整理できること
今回のテンプレートでは、次の項目を整理できます。
- ガイドラインの対象となる作品
- 許可する画像加工と、許可しない画像加工
- 生成AIを使用できる範囲
- 講座募集やイベント案内で使用する画像の扱い
- 個人で楽しむ場合の扱い
- 方針の適用開始日と、過去の投稿への適用範囲
各項目には、考え方の異なる二つの例文を用意しました。
AまたはBのどちらかをそのまま選ぶ必要はありません。活動内容に近い部分を選び、必要に応じて組み合わせたり、条件を加えたりしてお使いください。
原からかここから下を、あなたの活動に合わせて使ってね
作品画像・生成AI利用ガイドラインのテンプレート
1.対象となる作品
A:自分の図案・教材から生まれた作品を広く対象にする場合
この方針は、[講師名・教室名]が制作した図案・教材・講座をもとに描かれた作品を対象とします。
受講場所や担当講師にかかわらず、[講師名]の図案をもとに制作された作品には、この方針が適用されます。
B:自分が直接提供した講座・教材のみを対象にする場合
この方針は、[講師名・教室名]が直接提供した講座・教材をもとに制作された作品を対象とします。
そのほかの講師や教室を通して制作された作品については、受講先の講師または教室の方針をご確認ください。
2.許可する加工と、許可しない加工
A:作品本体を変えなければ、AIによる周辺演出を認める場合
許可する加工
作品そのものの線・色・質感・構図を変えない範囲で、写真を見やすく整えるための画像加工は問題ありません。
明るさや色味の調整、トリミング、傾きの補正などに加え、作品本体に変更を加えない場合は、背景、額縁、展示イメージなど、作品の周辺部分に生成AIを使用することも可能です。
許可しない加工
生成AIによる描き足し、補完、高画質化、動画化など、作品そのものの線・色・質感・構図・情報量を変える加工は、SNS投稿、作品紹介、募集、宣伝などには使用しないでください。
B:生成AIを使用した画像・動画を公開に使用しない場合
許可する加工
明るさや色味の調整、トリミング、傾きの補正など、生成AIを使用せずに写真を見やすく整える一般的な画像加工は問題ありません。
ただし、実物の作品と比べて、色や質感、完成した印象が大きく変わらない範囲に限ります。
許可しない加工
作品本体への加工だけでなく、背景、額縁、展示イメージなどへの使用を含め、生成AIを使用して作成・加工した画像や動画は、SNS投稿、作品紹介、募集、宣伝などには使用しないでください。
3.講座募集・イベント案内で使用する画像
A:募集や宣伝に使用する画像を厳格に扱う場合
講座募集やイベント案内に使用する画像は、参加者にとって、実際に体験できる内容や完成作品を判断するための見本になります。
実際の制作手順では再現できない加工を加えた画像や、実物と比べて完成形の印象が大きく異なる画像は使用しないでください。
B:実際の講座内容と大きな差がなければ使用を認める場合
講座募集やイベント案内に使用する画像は、実際の講座内容や完成作品と大きな差が出ない範囲で、担当講師の判断によりご使用ください。
加工を行う場合も、参加者が実際に制作できる内容について誤解しない表現を心がけてください。
4.個人で楽しむ場合の扱い
A:非公開の個人利用であれば自由に試せる場合
ご自身の端末内など、外部へ公開・共有しない個人的な範囲では、画像加工や生成AIの機能を自由にお試しいただけます。
ただし、加工した画像や動画を、SNS投稿、作品紹介、募集、宣伝、第三者との共有など、人に見える形で使用する場合は、本ガイドラインの方針に沿ってください。
B:個人利用であっても生成AIへの入力を控えてほしい場合
個人利用であっても、[講師名・教室名]が制作した図案・教材・講座をもとに描かれた作品を、生成AIによる画像加工・画像生成・動画生成などに使用することはお控えください。
5.適用開始日と過去の投稿
A:今後公開されるものにのみ適用する場合
この方針は、[年月日]以降に公開・共有される画像や動画に適用します。
それ以前に公開された投稿について、削除や修正をお願いするものではありません。
B:過去の投稿にも適用する場合
この方針は、[年月日]以前に公開されたものを含め、過去の投稿にも適用します。
該当する画像や動画がある場合は、削除、差し替え、または修正をお願いいたします。
短いプロフィール・講座案内用の例文
プロフィール欄、講座案内、SNSの固定投稿など、記載できる文字数が限られている場合は、次のような短い文章にまとめることもできます。
以下は、生成AIを使用した公開画像を認めない場合の例文です。
作品画像を公開する際は、実物の印象が伝わる形での掲載をお願いいたします。明るさ調整、トリミング、自然な色味補正は問題ありません。AIによる描き足し、高画質化、背景生成、動画化などを行った画像は、SNS投稿、作品紹介、募集、宣伝には使用しないでください。詳しくは作品画像利用ガイドラインをご確認ください。
生成AIの周辺利用を認める場合、個人利用も含めて使用を控えてほしい場合など、ご自身の方針に合わせて内容を変更してください。
このテンプレートの利用について
このテンプレートは、原からかが自身の図案作品について実際に整理し、運用しているガイドラインをもとに作成しています。
ご自身の活動に合うよう、必要な部分だけを使ったり、項目や表現を変更したりして、自由に編集してお使いください。
ブログ、ホームページ、SNSの固定投稿、講座案内、利用規約ページなどでご利用いただけます。
ご利用の際にお願いしたいこと
初めてこのテンプレートをご紹介いただく場合や、テンプレート自体について言及する場合は、
原からか作成のテンプレートを参考にしました。
などと記載していただけると嬉しいです。(必須ではありません)
ただし、作成したガイドラインを使用するたびに、継続して出典を表記していただく必要はありません。
このテンプレートは、同じような活動をする方が、一からすべての論点を洗い出さなくても、ご自身の方針を整理できるようにすることを目的として配布しています。
なお、このテンプレートを、ご自身が作成したオリジナルのテンプレートとして再配布・販売することはご遠慮ください。
必要としている方へは、原からかブログのこの記事をぜひご紹介ください。
このテンプレートは法律文書ではありません
このテンプレートは、作品や講座を運用するための参考用のひな形です。
法律上の権利関係や、すべての事例に対する有効性を保証するものではありません。
活動内容、契約、認定制度、販売形態、使用する生成AIサービスなどによっては、個別の確認や専門家への相談が必要になる場合があります。
ご自身の状況と実際の運用内容をご確認のうえ、ご利用ください。
最後に
画像加工や生成AIの扱いについて、最初からすべてを想定した完璧な方針を作ることは困難です。
技術やサービスの内容は今後も変わり、実際に運用してから新しい問題に気づくこともあります。
まずは、
- 自分の作品について何を守りたいのか
- どのような加工まで認めるのか
- 個人で楽しむ場合と、公開・募集・宣伝に使う場合をどう分けるのか
を言葉にしておくだけでも、作品を扱う方の判断はしやすくなります。
「何となく分かってもらえるだろう」と任せるのではなく、先に方針を示しておく。
それによって、講師、受講者のそれぞれが、迷いや誤解を減らしながら作品を扱えるようになります。
このテンプレートを、ご自身の作品や講座を無理なく運用していくための土台としてお使いください。
原からか例えば五年後、もっと気持ちよく活動できる
より良い未来になることを願ってます
教える側、教わる側両方にとってね♡
