こんにちは、原からかです!
パステルアートインストラクターとして活動を始めると、最初は「モチーフのテーマ決定」に時間が掛かってしまうことも多いもの。
もしぐるぐる悩んでしまったら、この記事の考え方に添って考えてサクッと決定。
悩みは早く解決して「あなただけにしかできないこと」=「モチーフ作成」に取り掛かりましょ!
モチーフ練るのまじで大変だから、時間はそっちに使おう!
リアル(対面)のワークショップの前提で話してるけど、根本はオンラインレッスンでも同じ!
ご自分の状況に合わせて想像してみてね。
今回も新人ぱす子さんと中堅ひふみんの二人のインストラクターに解説してもらいましょー!!
モチーフ決めの苦悩…思考の迷宮に入りがち
ぱす子さん、再来月のイベントのサンプルもう出したの?
うっ…締め切り近いんですが迷走してます…
モチーフありきで会場を押さえた場合は別だけど、大抵は開催日だけ決めて会場を押さえて、さあ次に具体的なテーマを決めましょう、という順番じゃないかな?
会場の担当者が相談に乗ってくれれば心強いけど、まったくの一人で決めなければいけない時には
とにかく不安。
はい…ごちゃごちゃ考えすぎて
一周回って結果白紙…みたいになります
「これでいきます!」とサンプルデータを施設担当者に渡す締め切りが近づく中、独りでグルグル考えているうちに何を基準に決めればよいか見失って思考が迷宮入り…なんてことも。
うんうん、特に深夜に考えると「大迷宮」になりがちね
そんな時はある程度機械的に次の3点をチェックよ
- 題材選定
- 傾向・属性
- 難易度
サクっと見ていきましょー!
超重要!集客のためには季節先取りでたっぷり飾れるものを
とにかくこれが一番大事!
告知を見た人にこう思わせてください。
あら、そろそろそんな時期か~
…やってみようかな?(ワクワク)
…って。
インストラクターはもちろん、イベント担当者も、願いは一つ。
お客様に来てほしい…!(切実)
1人でも多くの人に訴える可能性の高いモチーフにするのは基本中の基本。
そのためには、開催日の時点である程度季節を先取りしているものである必要があります。
なぜ「先取り」でないといけないか?
ちょっと想像してみて。
例えば、桜が今まさに満開…という中で桜モチーフの作品を描いたら…。
経験としてはタイムリーですが、飾るという視点で見ると残念ながら時期を外してます。
持ち帰って飾ったその一週間後ぐらいにはすっかり外の桜は散り、和菓子屋さんでは柏餅が並び始め、桜はなんだか「古い」印象に…。
こんな風に、持ち帰った作品をワクワクした気持ちで飾れる「旬」の期間がある程度設定してないと…
賞味期限、短いって感じですね…
その通り!もったいないわね
それを回避するには、コレ!
一か月間以上飾ってもらえるモチーフ
つまり「先取り」。
確かに私が参加する側の時は「先取り感」ってどこかで意識してますね
でしょ!つまり訴求力があるってこと
どれぐらい先取りがいいか…目安として、
開催日から逆算して少なくとも一か月以上先にピークがくる題材
を選んでください。
- ハロウィン(10/31)モチーフ … 9月末までに
- 七夕(7/7)モチーフ … 6月上旬までに
↑↑こんな感じね。
飾れる期間が短いと、せっかくの作品があっという間に季節外れに…。
といっても、あくまで目安。
ヒキの強い行事なら、飾れる期間がちょっとぐらい短くても興ざめになりづらいです。
またお子様対象の場では、親御さんが「その時期に描くという体験」そのものに価値を見出してくれるので直前でもOK!
この辺りは肌感覚で調整しかないわ
近所のお店やネットショップのディスプレイを見てると、かなり大幅に次のシーズンの先取りをしてるハズ。
普段目にしているものの中にもヒントがいっぱい!
季節ものの入れ替わりの様子を一年間気に掛けるだけでも、題材選びのセンスが養われます。
って、さらっと一年間って…
最初の一年は全てが初めてなのはしょうがないわ…
修行と思って頑張って!
二年目からは勘所が分かって楽になってくるからね
そっか…頑張ります
趣味の雑貨屋さんめぐりも違った目線になりそうです
今回は、一か月以上飾ってもらえる「クリスマス」にします
OK、いいわねクリスマス!
ちなみに…
他の季節のモチーフ一覧はここで見ると便利よ
その会場のウケのいい傾向をリサーチして
次に考えるのはそのモチーフの傾向。
おしゃれorほっこり?
シンプルorデコラティブ?
…とかそんな感じね
どんなに時節に合ったモチーフでも、その会場の客層にウケなければそもそも興味を示してもらえません!
ミスマッチってことですね
ミスマッチの例
シニアがほとんどの公民館で、SNSに親しんでいないと意味が分からないモチーフに…
→シニア「何それ」でお申込みナシ(涙)
お子様が多い新しい商業施設で、精神的・観念的なイメージのモチーフに…
→お子様素通り、結果ママも素通り( ;∀;)
そんな未来ヤダ…
もし同じ会場で他にカルチャー系の別イベントがあれば、どんな雰囲気のものがあるのかウェブサイトやチラシをチェックしてみて!
リサーチは必須よ!
最初は既存のカルチャーに系統を寄せておけば、そこにすでにいる人達に「あら、これ何かしら?」とつまみ食いに来てもらいやすいです。
ふむふむ…
若いママさんが多い会場みたいだし、他のカルチャーの雰囲気に合わせて「カワイイ」に寄せていきます
難易度は「苦手な方でもできる」にしとこう
次に難易度の設定を。
上でリサーチした客層から考えるけど、その時の優先順位は次の通り。
NGが最初なんですか?
なんか世知辛い…
そうね
でも理由があるの
例えばシニアに細かい絵柄は型紙が扱いづらくて大変だし、小さなお子様に長時間集中するような大作は向いてないですよね。
これもミスマッチ…ですね
そうは言っても出来ることは人によってバラバラなもの。
ポイントは作業に時間が掛かりそうな参加者様に合わせたレベル設定にすること。
「こういう作業が苦手そうな人でも完成までたどり着けるぞ!」っていう内容にしておけば間違いなし!
得意な人のフォローはどうしましょう?
お待たせしないかしら
意外と大丈夫なものよ
そういう人たちは高確率で余った時間に別の細かいこだわり作業に入ってます!
だからさほど手持無沙汰になることはないんです。
ウデに覚えありの人はどんどん自分でいろいろ追及し始めるものですからね~
それに、得意な人を待たせることと、苦手な人をおいてけぼりにすること、天秤にかけたらワークショップで尊重すべきがどちらかは明白ですね。
初めてでもやさしく簡単に完成できることが特徴のパステルアートで、ハードルを上げる意味はありません。
すぐに描けるポストカードなら、いち早く終わった参加者様には「色違いでもう一枚描いてみますか?」とご案内するのも一案。
その間にゆっくり他の方のフォローに入ることもできるしね!
あ、その場合もちろん遅い人にも「お家で描いてね」ってオマケの白紙ポストカードを渡すのは忘れないで。
あ、そうか!
あの人だけ得をした…と映らないためですね
不公平感のないようにするのは大事よ~(真顔)
バランスを取りつつ、その会場の客層の中で細かい作業が一番苦手な方でも完成できそうな難易度に設定してあげてください。
今回はパステルアートそのものに馴染みのなさそうな会場だから初心者さん向けのやさしいモチーフにしてみます!
OK、これで三つの条件が決まったわね
ぱす子さんの持ちネタから
①クリスマスの
②かわいい系の
③難易度やさしい
モチーフを考えてみて!
ほっ…何だか肩の荷が降りました
これでモチーフ作りに集中できそうです!
もしまた迷宮に入りそうになったら自分の設定した条件を思い出してね
そもそも季節のモチーフに迷ったらこの一覧表を眺めるのもオススメ!
最後までお読みいただきありがとうございます!