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パステルアートの呼称について思うこと

こんにちは、原からかです。かな〜り以前インスタのコメントでご質問をキッカケに、原にしては深めに考えたことがあるので共有するね!(このブログ記事を書いたまま忘れてたのでタイムラグすごいわ)

そのご質問は

一般名称として使われている「パステルアート」はパステルシャインアート協会様が商標登録しているので、今後一般名称としては使えないかも?

ってこと。

最初にめっちゃ大事なことを言います。必ずこの前提を踏まえて読んでね。

  • 原自身は「パステルアート」を類似の技法全般ふわっと包む一般名称として使っています。
  • 原はパステル和アートのインストラクターです。
  • 商標登録とか権利関係のお話は、まったく専門外の素人です。

そして、原は常に単独で講師活動をしています。いわゆる講師仲間と認識をすり合わせたり相談したりすることはないです。皆無。簡単に言うとぼっちで活動してます。だからどの界隈で何が話題になっているとか、全く!ほんとに!絶望的に知りません。

ただ一人きりでお風呂に浸かりながら「どうするのがいいかなぁ」とホワワンと考えた話なので「そう考える人もいるんだな」って参考程度に読んでね

では、この前提を踏まえてレッツゴー!

目次

ちょっと落ち着いて掘り下げてみよう

まず、「パステルアート」という呼称が商標登録されていると聞いて、恥ずかしながら原は「そうなんだ〜知らなかった!」って感じでした。とにかくこれは権利関係のお話なので、権利者から使わないよう求められたら使えないこれは至極当然です。

他方でパステルアートという言葉は協会問わず一般名称として使われているのが実状でもあると感じます。それは、その呼び名にブランド力があるとか、品質が保証されるイメージが付いてていい感じ…みたいな理由というより、単純に「みんなそう言ってるから」じゃないのかしら。便宜上ってやつですね。

便宜上使っているものでも「これまで使っていたものが使えない」のは不便と感じますね。そこが今回のトピックのお困りポイントなのかな。

呼称の認知度について俯瞰で見ると

ただね!!これは肌感覚で思うんだけど

(一般呼称としての)パステルアートって全然メジャーじゃないよ

無作為に地域の老若男女を集めたとして「お絵描きやものづくりが好き」っていう人がまず少数、その中で「パステルアートって聞いたことあります?」って質問にYESの人も超レアだと思うのよ。経験上カルチャー系の趣味に詳しい人しか知らないね〜本当に残念なんだけど。

だからぶっちゃけ知らん人からしたら、特定の技法のお絵描きジャンルがどんな呼び名でも不便じゃないです。

つまり、便利とか不便は、すでにその呼称を知っている講師と生徒の中だけの話です。

原もこのお絵描きの方法が大好きで、これからも沢山の人に体験して欲しい!知ってほしい!と思ってるけど、その場合の呼び名は、本当に、本気で、なんでもいいです。5年後に全然違う呼び名になってても構いません。

どのみちまだ出会っていない人には呼び名がAでもBでもCでも同じこと、だって知られてないんだもん

その上で今後どうなっていくかを考えてみました。

違う呼び名を考える?名乗り方を変える?

まず浮かぶのは、登録できないぐらい広〜い表現を代用していく未来。例えば

  • 「パステル講師」or「パステル画家」or「パステル作家」による
  • 「やさしいパステルお絵描き」

…どうだろう、曖昧だけどいいんじゃない?

どうせ初めて知った人にはどうやって描くかは未知数よ!パステルって言葉から優しくて淡い色が連想されたり、運良く画材そのものを知ってる人がいたら上々じゃないかな。

楽しいこと、新しいこと、気分転換になることをしたいな!と思っている人には、○○協会ですって情報よりは「どんなステキな体験ができるのか、どんな作品が作れるのか」の方が重要でしょ。(つまりは、肩書きより作品サンプルやご案内、自己紹介ね。)

講師や生徒の間で不便を解消したいなら、業界全体で「パステルアート」から何か新しい呼称「パステルほにゃらら」(例も浮かばないわ…)とかに呼び替えていくのがいいのかな。とはいえその「パステルほにゃらら」が新たに商標登録されて、権利を持つ団体や個人が出てきたら同じ課題に当たりますね。

それならこれが最終回答!

ということは、大本命は「自分の所属する協会とその技法を名乗る」

これじゃないですかね。原で言うなら「JPHAA正インストラクター」とか「パステル和アート」だね。どうしても正確に伝えたいなら結局のところ所属する協会が間違いないと思う。とはいえそういった細かい情報が価値を持つのは「よほど興味津々の人」っていうレアケースか、「すでに業界内の人」だけ。

これは勝手な推測だけど、どこの協会もまず第一に会員の不利益を生まないことに心を砕くと思うから「パステルアートという呼称を使わない、名乗らない」などの強い求めがあるのは余程の大問題が起こった時ではないかな?

例えば、ブランド力や信頼を傷つけるような活動をする人がこの呼称を使うことで、権利者(パステルシャインアート協会)が迷惑を被ったとか、あるいは逆にその呼称を名乗ることがパステルシャインアート協会以外の名誉を傷つけるような状況になってるとか。(書いておいて何だけどどんな状況だそれは…)

そういう無視できない深刻な状況になったら、各協会が自会員の利益を守るために強く求める局面が来るのかな、と思っています。いずれにせよその時にはきっと協会ごとに行動基準が示されるはずだから、それに従いましょう

所属協会や技法名も大事だけど…

ただ、繰り返しになるけどパステルアートって全然メジャーじゃないよ。同じ界隈にいると忘れちゃうけど、実はお絵描きが趣味ですっていう数少ない人の中でも、とりわけパステルを使用する人がいて、その中でも型紙を使って塗る人がいるっていうその先でやーっっっと協会単位で細分化されているだけで、おおまかに見たら我らみんな同じカテゴリに入ってると思う。

例えるなら、いろんなかわいい三毛猫ちゃんがいて、体の大きさや模様の位置、毛の長さは少しずつ違って…でも通りすがりのパグちゃんは「あ、三毛猫さん達だ。みんなそっくりでかわいいな〜」と思う…みたいな(ちょい違うか、ごめん笑)

例えばマルシェに出店します!という時で想像してましょう。主催者の認知も「ジャンルは?パステル、ああなるほどオッケー」みたいなもんじゃない?そこで複数の競合があったときに主催者が気にするのはどこの協会かではなくお客様から見たジャンルがかぶらないかどうか。ベビー連れのママに喜ばれるのか、シニア女性にウケるのか、はたまたキッズが喜ぶものなのか。つまりは講師の得意分野や個性のがずっと大事。

自分の名刺として出せる投稿ができてるか、作品サンプルはわかりやすいか、迷子にさせない案内導線があるかもね。(もしかしたら協会名でググってもらえばそれらを全て包括するところもあるのかな?それなら協会名が名刺として機能してるからこの話はスルーで)

我々が気にするのは、

  • 業界内に対しては、誰かの権利を阻害していないか
  • 業界外に対しては、どう表現すれば未来の生徒さんにわかりやすいか

だけでいいんじゃないかなぁ。

もし使えなくなったら?原ならこうする

なので、原としては、原個人の活動に対して権利の阻害である旨のお知らせが来ないなら「パステルアート」って説明、これからも普通に使っちゃうと思う。名乗りとしてはずっと「パステルお絵描き先生」だから内容説明に使うだけだけども。

では、パステルアートという呼称を自分の活動の紹介に使ってはいけないという強い求めがあった時にどうするべきか?

これはめっちゃ大事なことなので深く考えてみました。ここから先はロジックとか筋論なので現実的ではないかなと思うけど、あえて決めるならこうかなっと。

まず、パステルアートと名乗ってはいけないならば当然その呼称の権利を持っているパステルシャインアート協会様に「そこにしかない独自性・技法・理念」があり、それを名乗る権利があるのは権利者が許諾している会員のみということになると思います。

これはわかりやすい棲み分けだよね。それぞれの技法って上層・下層ではなく、東西南北みたいなエリア分けだと思うので。

これを逆に解釈すると、パステルシャインアート協会の会員さんは、他の協会の資格取得をしていない限り他協会講師から習った技法やモチーフではレッスンをしないということになるんじゃないかな。だって自分の所属協会が非会員に求めるのと同じ基準を自分に課さないと、いわゆるダブルスタンダードになっちゃうからね。ダブルスタンダード(二重基準)というのは、分かりやすく言うと「他人にはある行動をダメって言うけど、自分は同じことをしてもいい」ね。

だからもし業界全体でそういう流れになったとしたら、原個人として対応するとしたらこうかな。

まず、当然だけどパステルアートという呼称を使うのをやめます

原は今でも「パステルお絵描き先生」と名乗ってるので、たとえばマルシェだったら出店内容を「やさしいパステルお絵描き体験」とかにしようかな。だけど詳細が必要な局面では自分の所属する協会について正確に伝えます。ネットショップやインスタのタグも「パステル和アート」で統一するかな。ブログのタイトルも微妙に変えるな。

それから、レッスン利用の許可範囲の変更ですね。これまでは、原のレッスンで教えたモチーフをレッスンで使ってもらう基準として「いずれかの協会で資格取得をした方ならレッスン利用OK」としていたけど、末尾に「※パステルシャインアート協会でのみ資格取得をした方は除きます」という但し書きを付けますね。パステルシャインアート協会のみの資格を持っている人がどうしても原のモチーフをレッスン利用したい場合は、他協会での資格取得をしてもらえばOKってことですね。

お互いの境界線を侵さないためには双方からの線引きが必要になります。だからこれがどちらの視点から見ても公平な基準じゃないかな。

なるようになるし大丈夫だと思う〜(楽天的)

と、ここまで一応ロジックが破綻しないように理詰めで考えては見たけど、こんな未来正直イヤだわ。窮屈で楽しくなさそう。ただでさえマイナーなのに、その中で陣地争いみたいなことをしても業界全体の活性化や認知向上にならないなんじゃないかと感じます。

んで、原みたいなぼっちロンリー講師ですらそう思うってことは、もっと難しいことを考える立場にある人たちだったらさらに高く広い視座で物事を見ていると思うから、

どのみちいい方向に向かうよう模索してくれると思ってる!

自分の所属する協会の指針が信頼できるならそれに準じていくのでよいと思います。

協会とのお付き合い・選択肢

だけど…そういった身の処し方とは別の第三の方法が…あるんです、実は。

それはズバリ!

自分で新しい協会を作ること〜〜✌︎(‘ω’✌︎ )イエイ

もちろん、それまで所属している協会があるならそこで学んだ技法は封印しないといけないから、すでに人から色々習っているならハードルはめっちゃ高い!でも協会を作れば自分で好きな理念・好きな名称・好きな指針で活動できる!もちろん技法の独自性を極めたら、めーーーっちゃ大変だと思うけど商標登録もできるかも。その名称の運用方法も自由、自分が権利者なら理想を実現できる!きっとそれに共鳴する人たちが集まっても来るでしょう。技法を広めつつ自分を慕ってきてくれた人の権利を守りつつ協会を運営、権利と義務は表裏一体だから大変だろうけど、ライフワークと呼べるほどの大きな仕事になるね。一大プロジェクトだ!

はい、ここまで想像して…ぶっちゃけどう思った?

「うおお〜〜それはアツい!!やるぜ!」と思ったあなた。ぜひオリジナルの協会や団体を立ち上げてください。本気であなたのご活躍を応援しています。きっと新たな風になるよ、ワクワク♪

「え…そんなことめんど…」と思ったあなた!その面倒ごとをやってくれているのがそれぞれの協会なのです。大なり小なり組織を運営するのは大変なもの、その恩恵を享受しているのだから打ち出されている指針を大切にしましょう。

原はね…後者です笑

だって難しいことは考えずに伸び伸びやらせてもらってるもん、ありがたいことよ。だからその恩恵をもたらしてくれている所属協会が示す基準に従う、それ以上はないです。

自分の軸があるとラク

ゆえに、今回のトピックは正直そんなに大問題とは感じませんでした。業界全体はグレーのものの境界線が状況に合わせてゆらぐ中、それなりの流れに沿ってそれなりに変容していくものでしょ。その中で自分自身と、自分と関わりのある周囲の人たちが気持ちよく活動するためには?を個々人で判断していくことになると思います。

大事なのは、5年後10年後に自分個人のブランドがどうあるかなので、呼称の問題で不安を覚えた人は、まずは自分自身の方向性や提供する価値について掘り下げると安心できるのかも。協会に所属するもしないも自分の自由だからね。そこで自分の持っているものを「どう活かしたいか」みたいな軸を持っておけば主体的に選択ができると思います。

権利は義務とセットだし、選ぶと選ばれるは同等の重さだからね。

何やら観念的な話に聞こえるかもですが、これが原がお風呂で考えたことでした!

線引きって大事なのよ

最後に、これはあくまで原個人が考えたことであり、誰かと擦り合わせをしたいってわけではないことをご理解ください。端的に言うと、「私はこう思ってるんだけど…」と原に言わなくていいです。同時に、「原さんはこう言ってたんだけど…」と他の人に教えなくてもいいです。原の考えなんかただのぼっち講師のいち姿勢だからね。

自分で考え、自分で判断し、自分で決める

これ講師業でめっちゃ大事だから、人は人、自分は自分と思って線引きしましょう。それでもどうしても人に意見したくなったり人に意見を求めたくなった人は、公式回答が得られるご自身の所属協会か、いっそのこと

全然別の業界の人に聞きましょ〜〜〜〜〜!(超重要)

協会の指針未満の姿勢を同業界の人と横並びにしても、自分のブランドが差別化できないし、何かのタイミングで自分だけが違うスタンスになった時に大変じゃないかな。


長い記事を最後まで読んでくれてありがとう!ゆる〜く、ひとつの考え方として横目で見てくれると嬉しいな。お互いに講師活動頑張りましょう〜〜♪

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